NBA Guide
NBA用語集
|知っておくと観戦がもっと楽しくなる
公開日:2026年4月27日
NBAを観ていると、実況や解説でよく耳にするけれど意味がよくわからない言葉はありませんか?この記事では、スタッツ・戦術・チーム運営まで、観戦に役立つ用語をまとめました。
スタッツ(統計)編
ダブルダブル(Double-Double)
得点・リバウンド・アシスト・スティール・ブロックのうち、2つの項目で2桁(10以上)を記録すること。例:20得点・12リバウンド。オールラウンドな活躍の証。
トリプルダブル(Triple-Double)
上記5項目のうち3つで2桁を記録すること。アシストが10を超えるゲームメーカー型の選手がよく達成する。
+/−(プラスマイナス)
ある選手がコートにいた時間帯に、チームが何点差で上回ったか(または下回ったか)を示す数値。勝利への貢献度を測る指標のひとつ。
FG%(フィールドゴール成功率)
シュート試投数に対する成功率。ダンク・ミドル・3ポイントなどフリースローを除くすべてのショットを含む。
3P%(スリーポイント成功率)
3ポイントシュートの成功率。40%以上で「一流なシューター」とされる。
FT%(フリースロー成功率)
フリースローの成功率。85%以上は超一流レベル。
TS%(真のシュート成功率 / True Shooting %)
フィールドゴール・3ポイント・フリースローの価値をまとめて評価する総合的なシュート効率指標。単純なFG%より実態を反映しやすい。
PER(選手効率レーティング / Player Efficiency Rating)
1分あたりのあらゆるプレイを数値化した総合指標。リーグ平均は15。20以上ならオールスタークラス。
USG%(使用率 / Usage Rate)
チームのオフェンスポゼッションのうち、その選手が関与した割合。エースは30%前後、ロールプレイヤーは10〜15%程度。
セカンドチャンス得点
オフェンスリバウンドを奪ってから生まれた得点。
戦術・プレイ編
ピック&ロール(Pick & Roll)
スクリーン(壁)を使い、ボールハンドラーが相手ディフェンスを振り切ってドライブ、またはスクリーンをかけた選手がゴールに向かって走る(ロール)連携プレイ。NBAで最も多用される基本戦術。
ピック&ポップ(Pick & Pop)
ピック&ロールの応用。スクリーン後にゴールへ走らず、3ポイントラインの外に開いてジャンプショットを狙うプレイ。ビッグマンが外角シュートを得意とする場合に使われる。
アイソレーション(Isolation / アイソ)
他の4人を離してスペースを作り、エース1人が1対1で仕掛けるプレイ。クラッチシーンや、個人技が突出した選手がいるチームで多用される。
キックアウト
ドライブでディフェンスを引きつけた後、コーナーや3ポイントライン付近で待つ味方へパスを出すプレイ。オープン(フリー)な3ポイントシュートを生み出す起点になる。
スペーシング
コート上で5人の選手が広がりスペースを確保すること。ドライブのコースを開けたり、ディフェンスを分散させる現代NBAの根幹的概念。
ヘルプディフェンス
マークする選手とは別に、味方のピンチを助けに行く守備。正しいヘルプがあると、相手のドライブやポストプレイを止めやすくなる。
スイッチ(Switch)
スクリーンなどで守備のマークがずれた際に、担当を入れ替えること。近年のNBAではスイッチのしやすいユーティリティ選手の価値が高まっている。
ゾーンディフェンス
マンツーマン(1人が1人をマーク)とは異なり、選手ではなくエリアを守る守備方式。2-3ゾーン(フロント2・バック3)が代表的。
クラッチ(Clutch)
試合終盤の僅差の場面。「クラッチプレイヤー」とは重要な場面で実力を発揮できる選手を指す。
ポストアップ(Post Up)
ゴール近く(ポストポジション)でボールを受け、背中を向けた状態から相手を押し込んでシュートを狙うプレイ。長身のビッグマン向け。
カットプレイ(Cut)
オフボール(ボールを持っていない状態)でゴールへ向かって走り込む動き。マークが甘くなった瞬間を突いてイージーシュートを狙う。
トランジション(Transition)
攻守の切り替え場面。速攻を「オフェンストランジション」、速攻を防ぐ走り戻りを「ディフェンストランジション」という。
ルール・反則編
チャージング
ディフェンスがすでに位置を確保している状態でオフェンスが突っ込んだ場合に取られるオフェンスファウル。
ブロッキング
ディフェンスがまだポジションを確保できていない状態でプレイを妨害した場合に取られるファウル。シュートモーションに入っている場合、相手チームにフリースロー等が与えられる。
テクニカルファウル
プレイ外の行為(審判への抗議、過度な挑発など)に対するファウル。相手チームにフリースロー1本が与えられる。2回で退場。
フレグラントファウル
故意または過度に乱暴なファウル。悪質度に応じてフレグラント1(相手にフリースロー2本+ボール保持)とフレグラント2(即退場)がある。
ハック・ア・シャック(Hack-a-Shaq)戦術
フリースロー成功率が低い選手を意図的にファウルして、フリースローを打たせる戦術。フリースローを外させることで失点を抑える狙い。シャキール・オニールに多用されたことからこの名前がついた。
ポゼッション(Possession)
1回の攻撃権のこと。ショットクロック(24秒)が1ポゼッションの時間制限。
ショットクロック
オフェンス側がシュートを打つまでの制限時間(24秒)。オフェンスリバウンド後は14秒にリセットされる。
プレイオフ・チーム運営編
シード(Seed)
プレイオフの出場順位。カンファレンス1〜8位で決まる。上位シードがホームコートアドバンテージを得る。
ホームコートアドバンテージ
シリーズの試合数が多い方の本拠地で試合を開催できる権利。上位シードが持つ。ホームの雰囲気・移動疲労の差が勝率に影響する。
NBAカップ(インシーズン・トーナメント)
レギュラーシーズン中に行われる短期トーナメント。2023〜24シーズンからNBAが導入。優勝チームには賞金が贈られる。
プレイイン・トーナメント(Play-In)
各カンファレンス7〜10位のチームがプレイオフ出場を懸けて争う1試合勝ち残りトーナメント。
- 第1戦(7位 vs 8位):勝者が第7シードでプレイオフ進出。
- 第2戦(9位 vs 10位):勝者がセカンドチャンスへ進出、敗者はここで終了。
- 第3戦(第1戦の敗者 vs 第2戦の勝者):勝者が第8シードでプレイオフ進出。
サラリー・ロスター編
サラリーキャップ
各チームが選手に支払える総年俸の上限額。チーム間の戦力均衡を保つための制度。
ラグジュアリータックス
サラリーキャップを超えた金額に対して課せられる追加税金。リッチなオーナーが高年俸選手を集めすぎないようにする抑止力。
バードライツ(Bird Rights)
同一チームに3年以上在籍した選手を、サラリーキャップを超えても再契約できる特例制度。1983年に当時のセルティクス所属ラリー・バードの契約をめぐり初めて適用されたことからこの名前がついた。他チームがオファーできる金額を超えた条件を提示できるため、フリーエージェント市場でも自チームの選手に最も有利な契約を結ぶことが可能。長年貢献してきた選手を手放さずに済む「ホームタウン優遇」の役割を果たしている。
ミッドレベル例外条項(MLE)
すでにサラリーキャップを超えているチームが、例外的に選手と新規契約できる制度。リーグが定める「リーグ平均年俸付近」の金額で1〜4年の契約を結ぶことができる。ただし、ラグジュアリータックスの納税状況によって使える金額の上限が異なり、タックスを多く支払うチームほど枠が小さくなる。優勝争いに加わる強豪チームが、補強のラストピースとして中堅選手を獲得する際によく活用される。
トレードデッドライン
各シーズンのトレードができる期限。例年2月中旬に設定されている。この時期に多くのトレードが成立する。
ウェーバー(Waiver)
選手を放出すること。ウェーバーにかけられた選手は他チームが一定期間内に獲得を申請できる。
Gリーグ(NBA Gリーグ)
NBAの下部リーグ(育成リーグ)。各NBAチームに提携するGリーグチームがあり、若手選手の育成や復帰選手のコンディション調整に使われる。
2way契約
NBAチームとGリーグチームの両方と契約できる特殊な契約形態。若手選手の登竜門となっている。